【怖い話 実話】偏屈のカミナリ親父として有名な人 短編 まとめブログ - 怖い話 実話【短編・長編・都市伝説・超怖い話・怪談】まとめブログ

おすすめ記事

【怖い話 実話】偏屈のカミナリ親父として有名な人 短編 まとめブログ

うちの近所に古い家がありまして、老夫婦が

住んでいました。お婆さんは去年までご存命でしたが、

お爺さんは15年ほど前、僕が

小学校を卒業する前に亡くなりました。

IMG_1677s.jpg


偏屈のカミナリ親父として有名な人で、

すぐ目の前の空き地で野球やサッカーをして

ボールが敷地に入ってしまったときなんて、

ほんとに漫画のように「コラー!」って

良く思い切り怒号が飛んできたりしました。

僕が4年生くらいのことだったと思います。

賞を貰ったとかでお爺さんがとても大切に

していた盆栽を

サッカーボールで木っ端微塵に

してしまったことがあります。

お爺さんはあまりのショックで

怒鳴るどころか寝込んでしまい、

さすがの両親も驚いて菓子折りを

持って謝りに行きました。

僕も一緒に謝りに行かさせられたんですが、

そのときのお爺さんは

いつものカミナリ親父とはまるで

別人のように生気が抜けてしょんぼり

してしまっていて、

僕も子供ながらに罪悪感で

いっぱいになってしまいました。

お爺さんはそれからしばらく寝たきりになりました。

僕ら悪ガキたちはその空き地ではボール

遊びをしなくなりましたが、

盆栽のことでずっと負い目を感じていて、

許してもらえないとすごく気持ちが悪かったので、

何かお爺さんの満足することをして

許してもらおうと、自分たちの

小遣いを集めて盆栽を買い、

お爺さんにプレゼントすることにしました。

当時の小学生のお小遣いといったらたかが

知れていて、

頑張っても結局5人で2万円程度しか

集まりませんでした。

でも、盆栽一つなら賞を貰う程でなくて

もまぁまぁ良い物を買うことは出来ます。

もちろん僕らには解らない世界ですから、

近くの盆栽園でおじさんに選んでもらって購入。

みんなで届けに行きましたが、

お爺さんはまだ起き上がることが出来ず、

代わりにお婆さんに受け取ってもらいました。

お爺さんが受け取ってくれたかどうか

心配で、数日後、物陰から庭を覗いてみたら

他の盆栽と一緒に僕らの盆栽も並んでいて、

回復したお爺さんが丁寧にそれに

水遣りしているのが見えて、

僕ら全員、ホッと胸を撫で下ろしたものです。

それからしばらく僕ら全員その家には

近寄らなかったのですが、6年の夏休みの頃、

お爺さんが肺炎で亡くなったという知らせを受け、

僕らは日を見てから再び庭を

覗きに行くことにしました。

今度はきちんとお婆さんに許可を

もらって庭を見させてもらいました。

お爺さんが亡くなってすでに二ヶ月

ほど経っていましたし、

腰の悪いお婆さんは庭仕事が

できない為、盆栽はどれも少し

荒れてしまっていました。

僕らのあげた盆栽がどこか少し

探して回りましたが、

そのうちに一人が「あ!」と素っ頓狂な

声を上げました。

駆け寄ってみると大きな盆栽の影に

隠れるように僕らの盆栽が置いてありました。

それを見た僕らはその場で凍り

ついたように呆然としてしまいました。

そのときのショックは今でも忘れることが

出来ません。

盆栽の幹に僕ら全員の苗字が乱雑に

彫られ、数十本の釘が

深々と打ち込まれていたのです。


関連記事

タグキーワード
コメント
非公開コメント

トラックバック
Copyright © 怖い話 実話【短編・長編・都市伝説・超怖い話・怪談】まとめブログ All Rights Reserved.
当サイトのテキストや画像等すべての転載転用・商用販売を固く禁じます