【洒落怖】いまだ忘れる事が出来ない顔 長編 - 怖い話 実話【短編・長編・都市伝説・超怖い話・怪談】まとめブログ

【洒落怖】いまだ忘れる事が出来ない顔 長編

かれこれ15年は経とうかと言うのに、

いまだ忘れる事が出来ない顔がある。

私は中学の時、押し入れで寝ていた。

中は当然広くも無く、

IMG_2123s.jpg


体育座りをしてようやく体が入る程度の高さしかなかったが
小さい机と電気スタンド、漫画本や玩具を並べ、狭いながらもお気に入りの部屋だった。

その頃の自分は無類の怖いもの好きで、肝試しや怖い話などはしょっちゅう、
付き合わされた友人には気の毒な事をしたと今になって思う。

しかしそれでいて、極度の怖がりだと言うのだから全くもって手に負えない。

その為、寝るときは電気スタンドの電気を消さず、狭い部屋を煌々と照らしていた。

中学2年生のお盆も中頃を過ぎた真夏の暑い日の深夜、
上半身裸、トランクス一枚で布団を掛けて寝ていたが、
あまりの寝苦しさに足で布団を下に擦り下ろした。

半分寝ぼけた状態で

「ふぅ、これでやっと涼しくなった」

とでも思ったのだろうか

大きく息を吐き、再び深い眠りに付こうと試みる。

・・・何か、オカシイ。

布団を掛けていた時より寝苦しい・・・。

ナンダロウ、何だ?

寝苦しいというよりも、胸が苦しい。

押し入れは襖(ふすま)のある入り口と、
もう片方は壁なのだが壁に背を向けて左半身を下に寝ていた。

モチロン、押し入れは一人が横になるのが広さ的にも精一杯。

電気スタンドの明かりが狭い押し入れを照らしている。

布団は既に足元まで移動しているので、
照らされている自分の胸元を何気なく見た。

左半身を下に向けた自分の両脇から、
白く冷たい手、まるで白粉でも塗りたくった様な
真っ白く細長い手が「にゅっ」と飛び出し、自分の脇を
「ギュ~」、「ギュ~」、「ギュ~」と押しているではないですか。

自体が全く飲み込めず「なんだこれ~」と眺めていました。

両脇の手は背中の方から伸びています。

多分短い時間、5秒程度だと思いますが非常に長く感じられました。

「キリキリキリキリ・・・」

本当にそんな音が聞こえ、
その音に合わせて自分の首が真後ろに捻じ曲げられます。

肩、手、足は全く動かなく、首だけが。

そこには、真っ白く綺麗なロングの女性が
押入れの壁に半分埋まった状態でいました。

女性が口元を緩め「ニィ」と笑った瞬間、
フッと意識が飛び気絶してしまったようです。

次の日の昼過ぎに目が覚めました。

「ん・・・疲れた。体がダルイ。なんか、怖い夢だったな~」

ふと、自分の両脇を見ると締め付けられたような手形が
くっきりと胸に残っていました。

自分の体験談はいくつかありますが、その中でも一番怖かったのがこの出来事です。

以来、壁を背にして寝る事が出来なくなりました。

いま、思い出しながら書いているのですが、やはり手が震えてタイプミス頻出。

後日談等一切無く、消化不良気味かもしれませんが、これで終わります。


関連記事

タグキーワード
コメント
非公開コメント

トラックバック
Copyright © 怖い話 実話【短編・長編・都市伝説・超怖い話・怪談】まとめブログ All Rights Reserved.
当サイトのテキストや画像等すべての転載転用・商用販売を固く禁じます