【怖い話 実話】いやだ、恐い、死にたくねえ、でもいつか死ぬ。 - 怖い話 実話【短編・長編・都市伝説・超怖い話・怪談】まとめブログ

おすすめ記事

スポンサードリンク

【怖い話 実話】いやだ、恐い、死にたくねえ、でもいつか死ぬ。

仕事で地方行く用事が出来て、

時間の関係で前の晩に新幹線乗って

一泊することになったのね。で、同僚と

話してるときに予約したホテルの名前言ったら

IMG_1632s.jpg


「お前知ってる?そのホテルってさあ」

とか話し出して、そいつはその手の話大好きで
俺すっげえ臆病だから絶対聞きたくなくて、

「バカやめろよ言うなよ。言ったら殺す」

って慌てて遮って、そのときは聞かずに済んだんだけど
でもそいつのお陰でホテル着いた後も妙に気味悪くって。

どうせ一泊しかしないんだから
さっさと寝ちまおうと思って布団入ったんだけど、
俺くらい臆病な奴なら分かると思うけど、
そういう時って一回恐いって思ったら終わりなんだよね。

寝るのも起きるのも身動きするのも嫌でもう朝になるの待つしかない。

そんで布団の中でいろいろ考えて、
何故かそのときは死ぬのが異様に恐かった。

ずっと死ぬことばっかり考えて、
いやだ、恐い、死にたくねえ、でもいつか死ぬ。

誰か助けてって。

もう本気で寝るの諦めて
どっかの飲み屋でも行って時間つぶそうと思い始めたとき、
ドンドンドンドン!! って。
部屋のドア叩いてるんだよ。

心臓止まんなかったのが不思議なくらいビビッた。

ドンドンドンドン!!

幽霊? 火事? 知り合い? なんか事故でもあったのか。

とりあえす電気点けて、でもドア開けるのは恐くて、

「なんですかー?」

って答えてみたら叩く音はピタッとやんで。

そのまましばらく身構えてたけど何にも言ってこない。

もう寝れる状態じゃない。

財布と電話確認して、なんとなく身支度して(寝巻きだけど)
ベッドの上に起き上がってじっとなんか待ってた。

しばらくしたら、

ドンドンドンドン!!

ってまた叩く音がして。

「なんかあったんですかー!?」

でも返事は無い。

本当に緊急ならホテルの人間が何か言ってくる筈だ。

鍵も開けられるだろうし
部屋の電話も携帯電話もある。

なら大した用事じゃないのか?

でもさっきからの妙な気分は引き摺ってて、とにかく恐い。

ドンドンドンドン!!

フロントに電話しようと思った。

けど電話を見たら、そういう他人とのコンタクトが
すげえ不安になってきた。

言っても通じなかったらどうしよう。

つーか、なんか変なのが電話出たらどうしよう。

そんで、

ガチャガチャガチャ!!

ノブ回してるよ。

入って来る気だよ。

どうしよう。どうしよう。

ビビりまくって、でもベッドの上から動けなくて、
とにかく早く朝になれと思った。

トンドンドントン!!

ガチャガチャガチャ!!

イタズラか?

近くの部屋に頭おかしいのが泊まってんのか?

早くこの時間が終わることだけ祈って、
空が白くなって、だんだんドアを叩く音の間隔が長くなって、
とうとうやんだ。

仕事で朝早いのが救いだった。

フロントに電話して
チェックアウトしたいって言って、
あとは、普通。

仕事して家に帰った。

そんで、前にホテルの話しかけた同僚つかまえて、

「あそこ何かあったのか?」

って聞いてみたら
数年前に火事があって、
大した火じゃなかったんだけど一人死んで、
それから出るとか出ないとか。

まあ、そういう話だよ。

「ドア叩くんだろ?」

「何で知ってんの?もしかしてお前見た?」

「うん」

「へー。何号室よ」。

つまんなかったかもしれないけど
俺の中では最高の怪談です。

あの夜を過ごした恐怖は一生消えねえ。

ちゃんとオチもあるよ。

そもそもそいつは何で死んだか。逃げ遅れたんだけどさ。

単純に。

パニックになってたか壊れてたか知らないけど部屋の鍵が開けられなくて。

だから

「やっぱ幽霊だったんだな。開けなくて良かった」

って漏らした俺に同僚は言ったよ。

「なんで? そいつ部屋の中から外に出たくてドア叩いてたんだろ?」


スポンサードリンク

関連記事

タグキーワード
コメント
非公開コメント

トラックバック
Copyright © 怖い話 実話【短編・長編・都市伝説・超怖い話・怪談】まとめブログ All Rights Reserved.
当サイトのテキストや画像等すべての転載転用・商用販売を固く禁じます