【怖い話 実話】2年くらい前、お菓子屋さんでバイトしてた時の話。 - 怖い話 実話【短編・長編・都市伝説・超怖い話・怪談】まとめブログ

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【怖い話 実話】2年くらい前、お菓子屋さんでバイトしてた時の話。

2年くらい前、お菓子屋さんで

バイトしてた時の話。

その店は車通りの多い交差点の角に

あって、割と儲かっていた。と思う。

IMG_1920s.jpg



営業時間は9時までで、閉店すると店内ほとんどの明かりを落として、
お金の計算と発注をして、9時半までには帰るのが日課だった。

帰る時には、店の明かりを全部消すのだけど、その時必ずいつも
2階の休憩室から「コトコト…」という音が鳴っていた。
実際その音は、蛍光灯を消した時の音だったらしく、
私は別に怖くもなかったのだけど、幽霊なんかは信じないが怖い話は大好きな私は
新人のバイトなんかに「電気を消すと足音がするんだよ~」と言っては脅かして遊んでいた。

新人も、怖がりつつもそれが蛍光灯の音だとわかっていたので、
「やめて下さいよ~」なんてふざけて受け答えしていた。

確か12月の始めくらいのことだったと思うけど、店に面した交差点で事故があった。

私はその日バイトが休みで、事故を見なかったのだけど、壮絶だったらしい。

そこの交差点の信号は時間差になっていたせいか、
見通しは悪く無いのによく事故が起こっていた。

大体2ヶ月に一回くらいのペース。

バイト中に事故を目撃して、救急車を呼んだこともあった。

で、その12月の事故で、私がバイトを始めてから初めての死者が出た。

私はその場にいなかったからわからないけど、
信号無視してきた車が店の前の交差点を横断中の中年の女性をはねたらしい。

私は次の日バイトに行くまでその事故のことを知らなかったのだけど、
店長の話ではその女性は、搬送先の病院で亡くなった、とのことだった。

事故に関しては珍しいことではなかったので、しばらくしたらその話は
誰からともなく忘れてしまった。

その一ヶ月後くらいの12月30日のことだったと思う。

お菓子屋さんにとってみれば年末年始はかなりの稼ぎ時で、
バイト先も例外じゃなかった。

お年賀用の菓子折りの造り置きを、何百という単位で作っておかなきゃいけない。

だから30日は、店を閉めてからもずっと残って作業していた。

残っていたのは、私と新しいバイトの子と副店長の3人。

多分11時になるかならないかの時間だったと思うけど、
ずっと作業してきてちょっと休憩しよう、ということになった。

寒かったし、何か暖かいモノでも買って来よう、ということになって
近所のコンビニに2人が買い物に行くことになった。

残ることになった新人は結構な怖がりで、「早く帰ってきて下さいよ~」と
冗談だか本気だかわからないような怖がり方をしていた。

それがちょっと面白くて、私と副店長は彼女を残すことになったんだと思う。

安全のため鍵をかけて、副店長とコンビニに行って10分くらいで戻った。

外から店を見たら、明らかに変。

何故って電気が全部消えている。

新人が黙って何処かに出かけたのか?と思ったけど、鍵はかかったままだった。

ちなみに彼女(新人)は店の鍵を持っていない。

だから、自分達を驚かす為にわざと電気を消して待ってるんだな、という結論になった。

ニヤニヤしながら2人で店の中に入る。

「わ!」とか言いながら飛び出してくるかと思っていた新人だけど、
全く出て来る気配がない。

息を潜めてカウンターの影にでも隠れているのかと思って、とりあえず電気をつけた。

「●●さ~ん!戻って来たよ~」と呼んでも出てこない。

ちょっと心配になってくる。

多分何処かに隠れてて、こっちが本当に心配しだしたころに飛び出てくるんだろう。

そう思って、ちょっと店の中を探した。

それでも何処にもいない。2階も探したし、ロッカーの中も見たけどいない。

本格的に焦ってきて、呼びながら2人で探した。

でもいない。

鍵はかかってたから、外にいるわけはないし…と思って、
とりあえず店長に電話をしてみようか…という話になった時、突然。

ド  オ  ン  !

何かを叩く音がした。

正直言うと、ビックリしてちょっとチビりそうになった…。

その音は店の奥の、業務用の大きな冷凍庫からしたみたいだった。

冷凍庫というか、2畳分くらいの小さな部屋と言った方がいいかもしれない。

冷凍庫っていうのは、温度の調節のために時々止まっては稼動して…をくりかえして
いる様だったので、たまに「ドン」という音がしたりはしていたのだけど、
明らかにその音とは違う。どちらかというと中から何かをぶつけたような音だった。

まさか!?と思って慌てて冷凍庫を開けると…。

いた。

新人がその中でガタガタ震えながら体育座りをしていた。

「何してるの!?」と急いで彼女を中から引っぱりだし、上着を着せて買って来た

肉まんを食べさせてやった。

歯をガチガチ鳴らして、最初はロクに立つこともできなかったのだけど、
徐々に震えが止まって、肉まんとお茶を飲むことができた。

「大丈夫?何であんな中入ってたの?」

と聞くと、急に彼女は涙を流して

「もう帰りたい!帰りたい!ここいたくない!」

と子供の様に泣き出した。

時間ももう遅いし(確か11時半過ぎ)新人もこんなだから、
とにかく帰ろう、ということになった。

新人は副店長が車で送って行った。

次の日、新人はバイトに来なかった。

辞めたらしい。

おかげで31日は死ぬ程忙しかった。

31日に店を閉めてから、副店長に昨日のことを聞いた。

副店長が車の中で新人に聞いた話では、
彼女はやっぱり私達を驚かそうとしてカウンターの影に隠れていたらしい。

そうしたら、突然電気が消えた。

彼女は私達が帰って来て、逆に驚かそうと電気を消したと思ったらしい。

そうしたら足音が聞こえた。

「来た来た…」と彼女は思ったらしいけど、何か変。

……2階から聞こえる。

蛍光灯を消した時の音は彼女も何度か聞いていたので、最初はその音だと思ったらしい。

でも、いつもはネズミが走っているような「コトコト…」という音が何だか
「ギシ…ギシ…」という音に聞こえる。

しかも音のする場所が移動している。

例えるなら、2階で誰かがグルグル歩き回っているような…。

彼女は怖くなって電気を付けようと走り、慌ててスイッチを押したけど電気が付かない。

泣きそうになりながら何度もスイッチを押していると、音がまた移動している。

…ギシ…ギシ…ギシ…ギシ…
(階段を降りてきてる!?)

とにかく何処かに逃げなきゃ、隠れなきゃ、と思った彼女の目に飛び込んできたのが冷凍庫のドア。

開けたら、中の電気が付いた。

それに安心したのか、彼女はその中に入ってドアを閉めた。

もちろん冷凍庫なので、ドアを閉めたら電気が消える。

密室で寒くて真っ暗で、彼女はまたパニックになった。

今度は出ようと必死になるけど何故かドアが開かない。

もちろん冷凍庫は人が閉じ込められないように、
中からも簡単に開くようになってる。

赤いボタンをポチッと押せばいいだけ。

でも、いくら押してもドアが開かなかったらしい。

凍えそうに寒くて、狭くて、暗くて、頭がおかしくなりそうになりながら
「助けて!助けて!」と何度も叫んでドアを叩いたらしい。

でも開かない。

もう自分は本当に死ぬんじゃないかと思って、
渾身の力を込めてドアを叩いたら、外からドアが開いた。

そこで私達がドアを開けたらしい。

ちなみに私達は彼女のその渾身の一発以外の音や声は全く聞かなかった。

この話を聞いて、多分彼女は怖くてパニックになっただけなんだろう、と思ったけど
そんな目にあったんじゃ辞めるのも無理はないな…と思った。

そしてその時店長が、

「昨日深夜にセコムのセンサーが反応したらしくて、
警備員が見に来たんだけど、何もなかったんだって~(笑)」

と言った。

普段だったら

「何か出たんじゃないの~?(笑)」

と笑う所だけど
(実際過去に何度か反応したことがあったし)
昨日のことがあっただけに、笑えなかった…。

で、今私このバイト辞めてるんだけど、それにはちょっと理由があってね。

新人さんが辞めた2日後のお昼、2階の休憩室で1人休んでたんですが。

そこの灰皿(タバコを吸う人がいないので、その時は小物入れになってた)に
見た事のない指輪があった。ちょっと高そうな感じ。

後で店長に聞いてみたら

「ああ、あの指輪ね~、一ヶ月くらい前に店の駐車場に落ちてたのを拾ったの。
高そうだし、お客さんの落とし物かもしれないから預かってるんだよ」

一ヶ月前。

偶然かもしれないけど、死亡事故が起きた時。中年の女性。指輪。

ひょっとしたらその指輪は亡くなった女性のもので、
新人の子が聞いた足音はその女性のものでは。

そう考えてしまったら、何だか怖くなってしまって。

お正月の忙しい時期が終わってから、私もバイトを辞めた。

確かめることも何もできないけど、今でもそのお店は普通に営業しているし、
店長も副店長もまだ勤めている。



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