四谷の近くで一人暮らししてたときのこと。 - 怖い話 実話【短編・長編・都市伝説・超怖い話・怪談】まとめブログ

四谷の近くで一人暮らししてたときのこと。

俺が大学生のころ、四谷の近くで

一人暮らししてたときのこと。

その日、なんとなくだるかった俺は

大学を一時間目で切り上げて

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家に帰って早く寝よう、とマターリ

自転車で帰っていた。

そのとき、俺は安い貧乏アパート

みたいなのに住んでたんだけど、

はじめて見たときから、空気がよどんでいるというか、

天気のいい日でも薄暗い、そこだけ違う空間の

ようなアパートだと思った。

でも、親からの仕送りもない貧乏学生だった俺は、

贅沢も言えないので、家賃の安いそこに

住んでいた。

そんで、ちょっと熱っぽさもあったものの、

途中コンビニで昼飯を買って、

家に帰ってねっころがっていた。

その日も、いつものとおり部屋が薄暗く、

隣りにビルがあるわけでもないのに日光が

あんまり入ってこないような、

全体的にどんよりとした部屋で、

座布団を枕にしてぼ~っとしてたら

ピンポーンと俺の部屋のチャイムがなった。

「どうせ勧誘とかセールスとかだろ。」

と思った俺は、出るのもめんどくさいので

居留守を使った。

ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、

まるで俺が家にいるのを知っているかのように

鳴り続けた。

「大家さんかな?」と思った俺は、

ドアのレンズから外を見てみた。

しかし、誰もいない。

「やっと、あきらめて行ったか。」

そう思って再びねっころがっていたら、

今度は電話が。

トゥルルルルルル、トゥルルルルル、

トゥルルルルル、

電話は近くにあったのですぐに出た。

「はい、もしもし。」

しかし相手は無言だったので、すぐに切った。

「なんだよ、いたずらかよ・・・。」

でも、そのときはさっきのチャイムのこともあって

なんとなく薄気味が悪かった。

もう、なにがあってもでないからな。

と思ったおれは薄い毛布をかぶって

寝ることにした。

俺の住んでたアパートの前は、

車もあまり通らない静かな道で、

テレビも何もつけないと、

部屋のなかはし~んとしていた。

チッチッチッチッ・・・と時計の音が

聞こえるぐらいだった。

けれど、その日はなぜかいつも

聞こえるはずの時計の音がしない。

まったくの無音状態で、隣りの部屋の

テレビの音もなにもきこえない。

今、この時間に、このアパートには

俺しかいないような、

なんだかすこし怖くなってきたときだった。

コン、コン、コン、コン、

と、今度は俺の部屋の窓ガラスをだれかが

叩く音がした。

さっきの勧誘の人に、

俺が部屋にいるのがばれたのかな。

そう思って、窓の方を見ようとしたとき、

ふと気がついた。

「あれ、俺の部屋って二階じゃん・・・。」

そのことに気がついたら、

一気に全身の鳥肌が立った。

そのアパートには、窓に小さな

ベランダがあるものの、

人がよじ登ってそこに入ることは

考えられない。

でも、誰かがベランダにいる、

絶対にいる。

コン、コン、コン、コン、

誰かがずっと俺の部屋の窓を叩いている。

もう俺は怖くて、怖くて、

勘弁して下さいって感じで、

そのまま寝てるフリをして

毛布にくるまってかたまっていた。

でも、俺はもっと重大なことに気がついた。

「あ!窓の鍵をあけっぱなしだ・・・。」

俺はいつも家にいるときは窓を開けて

部屋の空気を入れ替えて、

そのあと窓の鍵は、夜寝る前に

なってからしめる、ということをしていた。

ガラガラガラッ!

誰かが窓を開けて、部屋に入ってきた。

俺は窓を背にしてただひたすら寝てる

フリをしていた。

っていうか、もうそうするしかなかった。

絶対に振り向いてはいけない気がしたから。

ミシッ、ミシッ、ミシッ

と、その誰かが、俺のほうにゆっくりと歩いてくる。

そしてゆっくりと、俺をまたいでいった。

そのとき、俺は怖いながらも少し目を

開けてしまった。

目の前には、見開いた大きい

目玉が二つ、こっちを見ていた。

そこで俺は気を失ってしまった。

夜になって目覚めたとき、部屋の窓が

あきっぱなしになっていた。

気絶する直前に見てしまった、

あの目玉のことを再び思い出したら、

俺は全身の震えがとまんなくなって、

急いで友達の家に行った。

その後、その友達の家に

一週間ぐらい泊まらしてもらい、

もっと人通りの多い道のマンションに

引っ越した。

あのときの、あのことは今でもなんなの

かわからないけれど、

なるべく考えないようにしている。


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