パチンコ屋め!!パチンコ屋め!! - 怖い話 実話【短編・長編・都市伝説・超怖い話・怪談】まとめブログ

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パチンコ屋め!!パチンコ屋め!!

最近身の周り起きてたことで、

ここにカキコしようか迷ってた話があったんだけど、

昨日ゾッとする落ちがついたので話します。

最近になって変な夢を見るようになった。

IMG_2139s.jpg


変なというか、昔住んでた祖父母の

家の夢なんだけど。

こういう経験がありますか?

すっかり忘れていた小学校時代の

友達が夢に出てきて、

「ああそんなやつもいたなあ」

と急に鮮明に思い出すなんてこと。

僕はわりにそういうことがあって、

特に夏休みとか単調な生活をしてると

やたらに昔の思い出が夢に出てくる。

中学卒業して春休みに入ったとたんに、

小学校のクラスメートが夢に出てきて、

忘れていた顔や名前を思い出したりとか。

それで今年大学卒業して今は実家で

公務員試験浪人してるんだけど

このところ寝て起きて勉強という

生活パターンをしているせいか

昔の夢をよく見る。

そのなかでも特に小学2年まで

住んでいた祖父母の家が舞台の夢が多かった。

広い玄関、上がりかまち。

2階へは家の外の階段をつかって上ったこと。

やたら広いベランダの軒にスズメバチが

巣を作ったことや、

1階の一部を酒屋さんに賃貸ししていたこと。

夢自体は荒唐無稽なものだったけど懐かしくて

目が覚めてから思い出せたことが

妙に嬉しかった。

その家はもう、最後に残った

祖母が死んで取り壊されてしまった。

それで、ある日祖父のお通夜の夢を見た。

一階の狭い一室に沢山の人が集まっていた。

僕ははじめて見た走馬灯がくるくるくるくる

回っているのが

何故か怖くて、その時始めて

祖父が死んだことを実感した。

そんなことを思い出しながら目覚めると、

僕はこの夢を弟に話したくなって

夕飯時に切り出してみた。

「なあ、おじいちゃんの家ってこれこれ

こういう間取りだったよな」

弟はちょっと考え込んだが、すぐに

「そうそう」と相槌をうった。

「それで一階のおじいちゃんの

お通夜やった部屋がこうこうで・・」

僕がそういうと弟は んん? という顔をして

「思い出せん」と言った。

僕は何か魚の骨が喉につっかえたような

感じで、夢で見た

間取りが本当に正しいのか

確認したくてたまらなくなった。

弟は僕より2コ下なので記憶に

なくても仕方ないかと思い、

こんどは母に話してみた。

「こうでこうで」

すると母は両手を打って、「そうそう!」

とおばさんくさい相槌を打った。

「よく覚えちゅうねえ」

それから一週間くらいしてまた

その家の夢を見た。

家の前のジャリ道でケンケンパをしたことや

2軒隣に精肉屋があり、そこでよくチキンを買って

食べたことなどを思い出した。

それから家の2階の詳しい間取りも、

夢の中で走りまわったので

すっかり思い出した。

それでまた母に話してみた。

「・・・・それで2階の廊下の奥に

部屋があって」

懐かしそうに聞いていた母だがそこで

怪訝な顔をした。

「廊下の奥に部屋なんてあった?」

僕があったあった、居間の台所の

裏側のあたり、と

説明しても母は思い出さなかった。

母は父と結婚してから、

父の実家であるその家にやって来たが

新婚時代など別に部屋を借りていたこともあり

正味僕と同じ期間だけしかその家には

住んでいなかったわけだ。

しかし子供の僕が覚えていることを

大の大人が忘れていることは

納得できなかったので、しつこく

聞いたがどうしても思い出

してくれなかった。

気になっていたせいかまた

3日後くらいにその部屋の夢を見た。

ちょっとした悪夢で、殺人鬼かなにかに

追いかけられていて

その部屋に逃げ込むと

埃だらけなのにびっくりした。

追い詰められそうになったが、

ソファーでバリケードをつくってから、

窓をあけて飛び降りて逃げた。

そんな夢だった。

目が覚めて、ふと思い出したことがあった。

窓。

そうだ、家の正面のジャリ道から

見上げた2階には窓が一つだけあった。

2階の向って左端。

しかしその窓は雨戸かなにか、

とにかく木の板で完全に殺されていた。

だからいつも見上げた2階はのっぺりとした

殺風景な印象だった。

あの窓は多分廊下の奥の部屋だ。

僕はどうしてもあの部屋のことが気になって、

普段は会話がない父に

思いきって話してみた。

父は驚いた顔をした。

「そんなはずはない」というのだ。

いや、確かにあった。

僕は廊下の途中にある物置部屋、

つまり問題の部屋の隣にある部屋に

よく閉じ込められたことも思い出した。

イタズラしたあとの折檻だ。

その物置部屋には窓がなかったので

すごく怖かった。

そこには仏壇があり、よく祖母が

お題目を唱えていた。

なむみょうほうれんげきょう

なむみょうほうれんげきょう

その時には分らなかったが、祖母は後家、

つまり祖父の先妻が亡くなったあとに

家に入った後妻だった。

本家と宗派が違った祖母は自分用の仏壇を

そんな物置にしか置くことを

許されなかったのだ。

ちなみに祖母が死んだとき創○学会から

「ウチで葬式出したい」と言ってきたので、

丁重にお断りした。

とにかく僕のなかでその物置部屋は

なむみょうほうれんげきょう

の部屋であり、窓もない恐怖の部屋だった。

そんなわけで、外から見たあの窓は問題の部屋

つまり廊下の奥の部屋の窓のはずだった。

というよりも僕はあの部屋に入った記憶もあり、

中の様子も所々覚えていた。

そんなことを話すと、しかし父はこわばった

顔をして黙り込んだ。

そして伯父、つまり父の兄に電話してくる、

と言って席を立った。

戻ってくると神妙な面持ちでぽつぽつとこんな

話をし始めたのだ。

あの部屋は30年も前に亡くなった

先妻の部屋であったこと。

先妻の最後の子供が父だったこと。

ただしこれは知っていた。

僕がおばあちゃんと呼んでいた人とは

血が繋がっていなかったことは。

そして驚いたことに、病気がちだった先妻が

ひっそりと死んだその

部屋は忌まわしいということで

完全に封印されていたというのだ。

その時僕は思い出した。

廊下の奥には使わなくなった箪笥や戸棚、

廃材などで埋め尽されていたことを。

あの奥に部屋があることを母は知らなかった。

確かに僕にも電球のない廊下の、

暗い行き止まりの記憶がある。

しかし昼間でも暗いけれど、そうした

粗大物もない廊下の奥に扉があり、

それを開け放った記憶もあった。

僕は混乱した。

父曰く、

「俺の知っている限りあの部屋は

何十年も使われていなかった。

お前が生まれるずっと前だ。

兄貴に聞いたが、やはり間違いない。

ドアも打ちつけてあって入れなくなっていた。

だからお前があの部屋を

覚えているというのであれば

『そんなはずはない』」

しかし父はこうも言った。

「あの部屋でお袋はいつもソファーに掛けていた。

体に障るからベットに寝てろといったが、

俺たち兄弟が部屋に来た時はいつもあの

ソファーで

ニコニコ笑っていた」

僕はそのソファーを覚えていた。

僕はそれでこのことを書こうかと思っていたが

中途ハンパな感じがして迷っていた。

僕のあの部屋の記憶はなんなのか。

結局わからずじまいだった。

それが昨日、たまたま友人と

会いに街に出掛けた時に

その祖父母の家の近くを通りがかった。

10年近く前に取り壊されたきり、

一度も行っていない。

妙に気に掛かることもあり、

自転車をこいで行ってみた。

するとあたりの風景がすっかり変わっていた。

家の前の道路が広くなり、

商店がたくさん進出していた。

そして家のあったところに着くと、

僕は髪の毛が総毛立つ思いがした。

跡地には大きなパチンコ屋が立っていた。

それを見ていると急に胸が締めつけられた。

僕は全部思い出した。

祖母は初孫を心待ちにしていたという。

伯父は訳があって結婚しなかったので、

父の子供が早く生まれることを誰よりも願っていた。

自分の病気のことをよくわかっていたからだろう。

しかし父は晩婚だったので結局祖母は初孫で

ある僕を見ることなく他界してしまった。

そのことは子供ながらに祖父が

話していたことを覚えている。

悔しかっただろうと。

そして僕は思い出した。

そして理解した。

祖母があの部屋で僕で抱くことを切に願っていたこと。

その思いは多分あの部屋に残っていた。

そして祖母は招いたのだ。僕を。

僕は思い出した。

昔夜中によく寝ぼけて

「おばあちゃんは?」と言っては

義理の祖母に「はいはいここに

いますよ」とあやされたことを。

僕はあの部屋には一度も入っていない。

僕は子供のころ、あの部屋に入る夢を見たのだ。

祖母は僕を夢の中であの部屋に招いたのだった。

僕は目の前の騒々しい

町並みを見ながらガタガタと震えた。

たぶん、祖母はまだあそこにいる。

家はなくなり家族はみんな去っても、

たぶん祖母はあの部屋から出られないのだ。

この頃の夢はきっとそのためだ。

パチンコ屋め!!パチンコ屋め!!

パチンコ屋め!!!!!!!!

どうしようもない自分に腹がたった。

せめて近いうちに墓参りをしようと思う。



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