【怖い話 実話】何度か師匠の部屋に泊まった2度と会うことはなかった。 - 怖い話 実話【短編・長編・都市伝説・超怖い話・怪談】まとめブログ

おすすめ記事

【怖い話 実話】何度か師匠の部屋に泊まった2度と会うことはなかった。

僕のオカルト道の師匠は当時家賃

9000円の酷いアパートに住んでいた。

鍵もドラム式で掛けたり

掛けなかったりだったらしい。

IMG_1851s.jpg


ある朝目が覚めると見知らぬ男の人が

枕元に座ってて

「おはようございます」

というので

「おはようございます」

と挨拶すると宗教の勧誘らしきことを

はじめたから

「さようなら」といってその人おいた

まま家を出てきたという逸話がある。

防犯意識皆無の人で、僕がはじめて家に

呼んでもらった時も当然鍵なんか

掛けていなかった。

酒を飲んで2人とも泥酔して、気絶する

みたいにいつのまにか眠っていた。

僕が夜中に耳鳴りのようなものを

感じて目を覚ますと、

横に寝ていた師匠の顔を除き

込むようにしている男の影が目に入った。

僕は泥棒だと思い、一瞬パニックになったが

体が硬直して声をあげることもできなかった。

僕はとりあえず寝てる振ふりをしながら、

薄目をあけてそっちを凝視していると

男はふらふらした足取りで体を起こすと

玄関のドアのほうへ行きはじめた。

『いっちまえ。何も盗るもんないだろ

この部屋』

と必死で念じていると男はドアを開けた。

薄明かりの中で一瞬振り返ってこっちを見た時、

右頬に引き攣り傷のようなものが見えた。

男が行ってしまうと僕は師匠をたたき起こした。

「頼むから鍵しましょうよ!」もうほとんど半泣き。

しかし師匠とぼけて曰く

「あー怖かったー。でも今のは鍵しても無駄」

「なにいってるんすか。アフォですか。ていうか

起きてたんすか」

僕がまくしたてると師匠はニヤニヤ笑いながら

「最後顔見ただろ」

頷くと、師匠は自分の目を指差して

ぞっとすることを言った。

「メガネ」

それで僕はすべてを理解した。

僕は視力が悪い。

眼鏡が無いとほとんど何も見えない。

今も間近にある師匠の顔でさえ、

輪郭がぼやけている。

「眼鏡ナシで見たのは初めてだろ?」

僕は頷くしかなかった。

そういうものだとはじめて知った。

結局あれは行きずりらしい。

何度か師匠の部屋に泊まったが

2度と会うことはなかった。


関連記事

タグキーワード
コメント
非公開コメント

トラックバック
Copyright © 怖い話 実話【短編・長編・都市伝説・超怖い話・怪談】まとめブログ All Rights Reserved.
当サイトのテキストや画像等すべての転載転用・商用販売を固く禁じます