台所の窓から前の路地を見かけない男性が通り過ぎる - 怖い話 実話【短編・長編・都市伝説・超怖い話・怪談】まとめブログ

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台所の窓から前の路地を見かけない男性が通り過ぎる

我が家は関西の地方都市に

両親と姉と

4人家族ですんでいました。

(今も両親は住んでいます)

IMG_2071s.jpg


そのとき住んでいた家の台所が

用水路というよりドブ川に面しているのですが、

家と用水路の間には人が一人と

おるのがやっとの空間があって、

近所の子供達が抜け道でとおる以外は

家族もめったに使わなかったです。

僕が小学校5年生のとき父親が出張で

帰ってこなくて

その夜は家族3人で

過ごすことになっていました。

このこと自体は特に珍しいことでは無く

いつもどおり母親が夕飯の準備をしていたところ

「キャー」という母親の叫び声が台所からしてきました。

なんだろうと思って台所に駆けつけると、

台所の窓から前の路地を見かけない

男性が通り過ぎるのを見たとの事です。

そのころ近くで空き巣がでたりと物騒でしたので

母親がそのことを父親に電話で

相談すると父親が僕に電話を代われとの事でした。

僕が電話に出ると、

「おまえはもう大人(11歳なんだけど)で

男なんだから、今日は1階に一人で

寝なさい」

との事でした。

(いつも家族全員2階で寝ています)

僕は結構びびりなんですが、

ちょうど第二次成長期で

体はますます大きくなり力も

どんどんついていくのが

日に日に感じられる時代でしたので、

まさか人の気配があれば泥棒も

入ってこないだろうと思い、

一人台所の横の居間に布団をひいて、

とりあえず野球用の金属バットを枕もとに

置き電気をつけたまま布団に入りました。

気が付けば寝てしまっていたのですが次に

目がさめた瞬間、台所で人の気配がします。

「しまった。泥棒だ。しかし電気が

ついてるのに何で入ってくるねん」

と思いながらも、台所に目を向けると、

中年の帽子をかぶった

男性がこちらを見ています。

しかしその次の瞬間ですが、

男の体がすっと動いて。

男の顔が私の目の前15cmくらいに

ところにあるじゃないですか。

しかもそのときは顔があることは

わかるのですが、体が

無かったように思います。

「泥棒ちゃうかって、お化けやったんかー」

と心の中で叫びましたが、

脳みそががキューと締め

付けられる感じで何もできません。

またその次の瞬間男はにやりと笑って、

後ろを向いて背中向けに私の体の中に

入ってくるじゃないですか?

ちょっと説明が難しいのですが、

漫画とかで幽体離脱っていうのを

見たことあるのですが、それが逆に

入ってきた感じです。

その瞬間私は気を失って、

気が付けば次の朝でした。

目を覚ますと父親と母親が電話で話していて、

母親が「何もなったようだけど。

気をつける」見たいな事を言っていました。

私は数日は夢か本当かまったく

わからず家族にも話せず

混乱してしまいました。

夢にしてはあまりにも現実的過ぎて、

明らかに現実に起きたことだという

確信があったのですが、

自分で理解不能なものは忘れる、

という性質があるので、しばらくたつと

日常生活に戻っていきました。

後日談になるのかわからないのですが・・

その後定期的(年に1~2回)その男と

思われる人が夢にでてきます。

いつも同じシチュエーションで、

真っ暗なところにその男の人が

立っているのですが、

ただそれだけで話すことも無く、顔を

確認することもなくしばらくその

景色を見るだけです。

この夢も二十歳を過ぎ、鋭利な感性も

失われた大人になるにしたがって

見ることもなくなりました。

他の話に比べたら可愛いものですが、

当時の事を思い出すとまだ脳みそが

キューという感じがします。


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