高尾山に登ったときの話 - 怖い話 実話【短編・長編・都市伝説・超怖い話・怪談】まとめブログ

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高尾山に登ったときの話

高尾山に登ったときの話です。

高尾山に登るにはケーブルカーやリフトがありますが、

まぁ僕は歩いて登ったわけです。

下山してくる人はすれ違うときに軽く挨拶をしてくれます。

IMG_1728s.jpg


まだ朝の八時頃でしたから下山者は少なく、

半分ほど登っても1人しかすれ違いませんでした。

やがて中腹にある見晴台に到着し、

五分程度休憩を取りました。

上の方から人が下りてきました。

かなり急いでいました。

どうも様子がおかしい。なにか恐ろしい物でも

見たような引きつった顔で、

一人でなにか叫びながら走り去っていきます。

「熊だ~熊が出たぞ~」

はぁ?熊なんて八王子にいるわけがありません。

わけのわからんヘンな奴はほっといて、

さらに登山を続けました。

やがて頂上に到着。

平日だったからか先客はまだ

一人しかいませんでした。

背の低い、見覚えのある顔。

レオナルド熊さんでした。

そう、さっきの変人は彼のことを

言っていたのです。

そういえば最近あまりテレビに出ないけど、

ヒマなのかな、

とか思いながらも、「どーもー」とか言って会釈をし、

「良い天気ですね」「どっからきたの」等等、

2、3分よもやま話をしました。

それからしばらく熊さんにあの独特の訛りで解説

してもらいながら(彼はとても詳しかった)

一緒に景色を眺めていましたが、

僕が缶ジュースを飲み干すほんの数秒の

うちに熊さんはどこかへ居なくなってしまいました。

なんだか不思議な人でした。

うちに帰って、嫁に「レオナルド熊と

会ったよ~」と自慢げに言うと、

嫁は怪訝そうな顔をしてこう言いました

「はぁ?何言ってんの?レオナルド

熊なら先週死んだじゃん」


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