次のおともだちを探さなくてはいけない。 - 怖い話 実話【短編・長編・都市伝説・超怖い話・怪談】まとめブログ

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次のおともだちを探さなくてはいけない。

あなたはおかしなメールが

届いているのに気付いた。

それは、こんな文章で始まっていた。

「突然のメールさぞかし驚かれたことと思います。

IMG_1872s.jpg


単刀直入に申し上げますが、やはり私は

あなたとはおつきあい出来ません。

いえ、むしろおつきあいしたいくらいなのですが、

私とあなたとでは歳が22も離れており、あなたの

親御さんがまず反対すると思われます」

全く心当たりがない内容。

間違いメールと判断したが、少し面白く思って

読んでみた。

どうやら差出人の男性に、22歳も年下の女性が

片思いをしており、

「私もあなたの気持ちには以前から気が

ついていました」が、

「年齢差はもちろんですが、私は現在無職」で、

「交際するべきではないと結論を出し」たらしい。

本当ならおっさん凄いな、でもおっさんの

勘違いだったら間抜けなメールを、

それも間違って他人に出しちゃったって

ことだな・・・と思ってあなたは送信者の欄を見た。

なぜかあなたのアドレスだった。

首を傾げる。しかし特に気にはならない。

そのまま放置した。

次の日。郵便受けにDMが入っていた。

見ると住所は確かにあなたのうち宛だが、宛名が

『オオオカ タダタカ』

になっている。あなたの名前ではない。

このアパートに引っ越して半年経つので

今頃前の住人宛に手紙が届くのもおかしいが、

きっと前の住人宛だろうと思い込み、

2階に住んでいる大家に手渡す。

大家は、

「あら、確か前の人は伊藤さんだったはず・・・

でも何人も代わってるし、

大岡さんて方もいたような・・・

とりあえず、私が郵便局に渡しときますね」

と受け取った。

あなたは4階の自分の部屋に戻り、

コートを脱ぎながら考えた。

オオオカ タダタカ。漢字で見たらなんとも

思わなかったかもしれないが、

カタカナだと奇妙な名前だ。

そんなことも忘れた一週間後の夕方。

あなたはアパートに帰って来たが、

ふと違和感を感じて玄関に入る前に、

4階の自分の部屋の窓を見上げた。

誰かが立っていた。

カーテンを開け放した窓際に、

誰かが立って、放心したように

遠くを眺めている。

部屋の中が薄暗くてよく見えないが、

中年の男のようだ。緑色のコートを着ている。

あなたは凍り付いて、その場で携帯から110番する。

5分ほどで警察が来てくれたが、その頃には

男の影は消えていた。

警察2人とあなたは一緒に、アパートの

あなたの部屋に入った。

隈なく調べるが、どこにも男はいない。

鍵も全てかかっている。

またなにかあれば連絡下さい、

と警察は去っていったが、

「気のせいでしょ」と言いたげな態度だった。

あなたはすぐに大家の部屋をノックする。

大家に、

「前の住人がまだ鍵持ってて、今日勝手に

入ったんじゃないんですか」

と怒りながら尋ねるが、大家は戸惑った表情で、

「いえ、鍵はつけかえてますし、

そんなはずは・・・・」

と言葉を濁すので、あなたは大家が鍵の付け

替えを怠ったのを誤魔化してると思い、

憤りながら自分の部屋に戻るとチェーンをかけた。

そして洗面所へ行った時、気付いた。

昨日の夜から使っていない、バスマットと

バスタオルがずぶ濡れだった。

あなたは鞄を持って、そのまま部屋を

飛び出した。

友達の家に泊まったあなたは、

明るいうちにアパートに戻る。

気味が悪いので引っ越したいが、

とりあえず引っ越し先を探し、

荷物もまとめなくてはいけない。

郵便受を見ると、またDMが入っている。

オオオカ タダタカ宛。

「・・・・・・・・・」

そのDMを持ったまま、部屋に戻る。

ざっと中を見回す。クローゼットや押入れ、

トイレ、浴室を見てまわる。誰もいない。

DMはフジコーポレーションと印字されている。

あなたは開封してみた。

中に入っていたのは、8枚の写真だった。

両手のアップ。両足のアップ。膝のアップ。

局部のアップ。腹のアップ。胸のアップ

。唇のアップ。目のアップ。

中年の男の体の一部をアップで写したものだった。

あなたはハッとして、メールのチェックをする。

新しいメールが一つ。

たった一行。

「勝手に他人宛の手紙を開けるな」

あなたはまた110番をかける。

警察が来るまでの間に他に

おかしなことがないか、

家中を狂ったように点検する。

1つ、気付いた。

電子レンジが熱い。開けてみると

何も入っていないが、確かに熱い。

一体なんなのか、誰がこんなことを

しているのか。

何もわからなかったが、オオオカ 

タダタカの仕業なのだということは

わかった。

でもなぜ?あなたはオオオカ 

タダタカなんて人物を知らないのに。

チャイムが鳴った。警察だ。あなたは

急いで玄関の鍵を開ける。

開けたとたん、中年の男に出くわす。

緑のコート。

男が金槌を振りかざすのが、

あなたの見た最後だった。

その後のあなたの記憶は、無い。

あなたは死んだ。

わたしはまた一人になった。

次のおともだちを探さなくてはいけない。


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